パパへの公休日マッサージは、父と娘のコミュニケーションです。

私の父さんはいわゆるゼネコン勤務のエンジニアで、都心のビルが主な職場になります。いわゆる現場監督ということで高層ビルが主な勤務地になります。私が子供の頃には、実際に建築資材を運搬する仕事もしていた時があり、その頃は娘の私が「肩たたき券」というシステムが私の家には存在し、それなりに稼働していた時期がありました。ただ、実際は父親の疲労回復にどれだけ貢献していたのかは、未知数ではありましたが・・
そのご、娘としては父親と距離を置くようになり。「肩たたき券」というシステムは全く枯渇してしまったのです。娘の私は体育大学に進むことになりました。父親は、変わらず建築業界で立場を変えて、現場所長として高層ビルを作るようになっていました。肉体労働は以前に比べると格段に減ったものの、建設部隊をまとめて一つの建物を作り上げる業務というのは、別の所が疲れるようになるものです。気の荒い、建築関係の職人たちをある意味押さえつけることが求められるので、精神的にもきついものが有るようでした。
週末には現場から引き上げて来て家でぐったりとなることがよくあります。私は体育大学で競技をしているのでストレッチに関してはそこそこの引き出しが増えていました。それで、余り会話のなくなった父親にストレッチのことについて説明をしたのでした。大変関心を持った会話が成立し、ならば 「理論はわかったから、実際に試してくれないか・・」ということになり、私のストレッチがらみのマッサージを施したのでした。
娘のマッサージはことのほか、好評でそれ以来、週末に父が戻ってきた場合の定例イベントになりました。「パパの公休日にマッサージを利用する」というのが一つの形として定着し、1年半たちますが、細々とは繋がっています。